男子: FULL MARATHON サブ2.5~サブ3.5
女子: FULL MARATHON サブ3~サブ4
上級者になると、練習のレパートリーもより細かくなってきます。
一つ一つの練習に目的があり、どういう部分を強化するのかを明確にした上で、疲労を最小限にするというもはや"プロ"の領域に足を踏み込まなければなりません。
その一つ一つの練習の目的をサポートしてくれるのがシューズです。このレベルまで来ると、ご自身の力量も把握してくると思いますので、無理なく練習をこなせるベストなパートナー(シューズ)で練習に挑みましょう!
これまでは、走るペースを基準にシューズを選んできたと思いますが、同じペースでも、さらに細かく、トレーニングの負荷(敢えて負荷をかけたい練習や最小限の負荷で乗り切りたいなど…)や走る環境で分けで行くことも必要になってきます。
陸上スパイクでも良く同じアドバイスをしますが、いざ履きたいシューズが合わないということもしばしばあります。
そんな時は、ただ諦めるのではなく合わない原因を追求し"走りをシューズに合わせる"という考えを持つ必要が出てくるかもしれません。
より速く走るためにはシューズの機能も捨てていかなければなりません。その時に何に頼るか?…今は色々なアイテムがありますが、最後は自分自身の体です。
そのシューズを履きこなせるように、自分自身の体を鍛えて、走りを合わせていきましょう!
その為にも、トップ選手が履いているシューズやそのシューズの特徴等の情報などは、是非抑えておきましょう!
上級者になってくると、速く走れるシューズを"軽さ"以外の軸で感じられるようになる人もいます。
皆さんはシューズのドロップをご存じでしょうか?
ドロップとは図のようにシューズの踵とつま先の高低差の事です。
このドロップはミリ単位で設計されますが、鋭い人なら1mm違いだけでも分かる様になります。
しかし、大切なのはここから!それは「ドロップが違うと何が違うか?」を明確に知ることです!
簡単に言うと、ドロップは"足首の可動域"と関係が深いと考えられています。
足首を前に曲げることを底屈と言いますが、この底屈の可動域が広い人はドロップの高いシューズを履くことで、より可動域が広がってしまい、地面へ力を伝えにくくなります。
逆にドロップの低いシューズを履くことで、可動域が狭まり、地面を押しやすくなります。可動域の狭い人はその逆が言えます。
まだまだ書ききれないことはたくさんありますが…
この選択の誤りは、走りやすさだけでなくケガの原因にも繋がりかねませんので、ご注意を!
マラソンではいわゆる"ガス欠"と戦わなければなりません。
人間の動く原動力は"糖質"と"脂質"と言われています。
体の中に貯めこめる糖質は男性で約2000kcal、女性で約1800kcal。一方でマラソンを走る為に必要なエネルギー補給は"体重×42キロ"
つまり、マラソンを走り切るには体内の糖質だけではエネルギーが枯渇してしまうという事です。
ここまではもう有名な話だと思います。
しかし、もう一つのエネルギー源である"脂質"を使えれば走り切れます!
では何をすべきか…それは"心肺機能の強化"(スピードトレーニング)です!
脂質をエネルギーとして走るのは、酸素が充分にある有酸素運動の状態と言われます。逆に無酸素に近くなると脂質代謝が落ちてしまいます。
日頃からスピードトレーニングで心肺機能を鍛えることで、同じペースでも楽に話ができる感覚で刻むか、ゼーハー息を切らしながら刻むかで後半に大きな負荷の差が出てきます。
マラソンのレース中にトップスピードを出すことはないかもしれませんが、スピードの上限とスピード持久力を鍛えておく事は"マラソン後半の粘り"に実は大きな違いを生むポイントになるかもしれませんね!
ここで、お助けアイテムのご紹介!
トップ選手も多数ご愛用の"VESPA"それから"TOP SPEED"
これらは、脂質代謝をアップしてくれるサプリメントです。試合前に一つ飲むだけで、脂質をもやしエネルギーに変換してくれます。また、VESPAはノンカフェインでTOP SPEEDはカフェイン入りです。
カフェインについては、賛否分かれるところですので、お好きな方を選んでレース前、もしくはレース中盤でチャージしていただくのはお勧めです!
これで「結果が違った」「なんか最後まで持った気がした」など好意的な感想も多数いただいています!是非お試しを!
上級ランナーになると、練習で"追い込む"必要が出てきます。
しかし、学校やクラブチームで練習しているランナーであればともかく、一人で追い込むのはそんな簡単なことではありません。
そんなときはレースを練習にしてみてください。
この方法は、トップ選手でも活用している人はたくさんいます。
周りに人がいるといつも以上の力が発揮できるので、最高のトレーニングを積むことができます!
ただし、大事なポイントがあります!
それは、"レースのテーマを決める事"です。
「目標ペースで20kmまで押し通す」
「勝負に勝つ」
「30㎞までを楽に走り切れるペースでいく」
「新しいエネルギー補給法を試す」
「行けるところまで〇〇についていく」…
といったテーマを決めて、その達成を最優先にして、収穫を得てください。
欲に負けて、頑張ってしまいたい気持ちも分かりますが、それではただの連戦になってしまいます。そういう時は「これは練習」と自分に言い聞かせて冷静になる練習をしてください。
落ち着いたレース運びができることも実力の一つです。そこでの我慢が必ず目標のレースでの目標達成に繋がることでしょう!
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