• この企画は、StePforwardOnlineのバイヤーが一味違う逸品を自由に紹介する企画です。
    商品の良し悪しという視点だけでなく、"面白い"と思う商品を皆様にご紹介していきます。
    今回は、あなたの走りを変える!?次世代レーシングタイツをご紹介します。
    その名も「POWER maximize HALFF TIGHTS」です。
    着用するとどのように変わるのか?にフォーカスして実証実験した中身を今回はお伝えします。
    私ともう一名で実証実験を行いましたが、個人差ももちろんあります。
    ただし、比較的結果が分かりやすい商品だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • POWER MAXIMIZE HALF TIGHTSについて

    POWER MAXIMIZE HALF TIGHTSは”タイツの常識をぶち壊せ”をコンセプトに開発されました。


    そもそも、「タイツの常識とは何か?」が大切です。
    ここ数年でハーフタイツのレースや練習での着用者はマラソンランナーを中心に大幅に増え、「パフォーマンスを上げるならタイツ」という意識がすごく浸透してきました。
    「パフォーマンスを上げる」という概念は大きく2つの意味があります。

    一つは、"着圧(疲労軽減)や筋肉サポートによるパフォーマンスアップ"で、もう一つが"動きやすさやフィット感によるパフォーマンスアップ"です。
    しかし、これらの目的を実現するための機能は、相反するものであり、両方を実現することは不可能でした。2点において、どのバランスをとるかで差別化していたように感じます。

    タイツの目的 主なタイツの特徴
    着圧
    (疲労軽減)
    筋肉サポート
    締め付けや部位を固めるため、キックバック(戻り)の強い生地や硬い生地を全体もしくは部分的に使用
    動きやすさ
    フィット感
    動きに連動するために、全体に伸縮性の高い生地を使用

    こういった経緯もあり、着圧タイツやサポートタイツを適正サイズよりも大きく履いていた方も多いのではないでしょうか?
    それらを初めて両立したタイツがPOWER MAXIMIZE HALF TIGHTSと位置付けています。「疲労対策やフォーム矯正には動きにくいタイツを履かなければならない」という常識をぶち壊すことを使命として完成したタイツなのです。


    その機能は大きく二つで、「特許素材スパオールによるサポート」と「締め付けがなくストレッチ性に優れた素材で作られたノンストレス設計」です。
    今回は「特許素材スパオールによるサポート」という曖昧な機能がどのような効果を示すのか?追求し実験した結果を詳しく書いていきます。


  • 着用した感覚は?

    まず、実験に入る前に履いた感想です。
    ノンストレス設計というだけあり、着用するのは着圧タイツやサポートタイツと比較してもかなり履きやすくなっています。
    マラソンのレース後の攣りそうな身体でも簡単に着脱できるだろうなという感覚で、サイズが前後しても特段問題ないタイツだと感じます。

    また、薄くて伸びの良い素材なので、コンセプトとしている”ノンストレス”はある程度表現されています。

    背中の部分が少し高い位置まで来るので、下半身全体を包まれるような感覚があり、着圧やサポートがないという割には腰の部分が支えられるように感じます。
    ふんわりしていますが、腰が高くなるような、姿勢が良くなるようなイメージが履いた瞬間にわかりました。

  • 履いたらどうなるのか?

    ここからは、履いたらどう変わるのか?を試してみた実験の結果をお伝えします。
    対象は2名ですので、商品の効果のエビデンスというほどの力はありません。
    履いてみた2名の結果という情報としてお楽しみください。

    今回は、骨盤の傾斜を直立時・走行時で比較してみます。
    骨盤の傾斜を視覚化するために、上前腸骨棘(ASIS)と上後腸骨棘(PSIS)という骨盤の突起に印をつけて、その違いを見ました。
    まずは、直立時です。

    画像を見てもらったら分かる通り、2名とも角度が大きくなり、前傾が強くなっているのがわかります。 それも3°~4°も変化があるため、履いた瞬間に姿勢が変わったというのを感じる理由もうなずけますね! 前屈をすると記録が伸びるのも、この骨盤の前傾から来ているのがよくわかります。

  • 走ったらどうなるのか?

    では、走行時はどうなるのでしょうか?
    こちらは、左右の足の接地時と蹴りだし時の骨盤の角度を視覚化しました。
    赤い線が、ASISとPSISをつないだ線(傾き)になります。
    まずは一人目です。

    どの局面においても、一般的なタイツと比較すると前傾が強くなっているのが分かります。
    一般的なタイツ着用時は一時的に後傾(ASISよりもPSISの方が下がる)していますが、POWER MAXIMIZE HALF TIGHTSでは全て前傾です。

    続いて二人目です。

    同じくどの局面においても、前傾は強くなります。
    一人目と比較すると、一般的なタイツの着地時でも並行で保っていますが、POWER MAXIMIZE HALF TIGHTS着用時はしっかり傾斜がついてます。

    骨盤の前傾が強くなれば、それに伴い上半身も前傾し、前に進むための力が入れやすくなるのは、なんとなく想像できますね!
    もちろん、これが「速く走る」や「安全に走る」という証拠にはなりませんが、良くも悪くも走りに何かしらの影響が出ているのはほぼ間違いなさそうです。
    このタイツを着用すると、足が上がりやすくなったり、上り坂を走ると足が前に出る感覚がいつもより強く感じました。
    そのあたりにも影響が出ているのかもしれませんね。

  • 最後に

    今シーズン、新作商品がたくさん発売されているPOWER maximize。
    ご紹介したPOWER maximize HALF TIGHTSもまた、面白い商品であることは間違いないですね!
    個人的には、マラソンランナーにもお勧めですが、短距離や跳躍などの一瞬の力を必要とする種目の選手にお勧めしたいです。
    なぜなら、余計なサポート(動きの制御)がなく、骨盤の位置を数ミリ変えてくれるタイツなので、一瞬の力が入りやすくなったり、次の動作へのロスがなくなるなど、面白い結果につながるのではないかと予想できるからです。
    0.1秒、1cmを競う繊細な競技ですから、少しの変化が大きな結果につなげてくれるかもしれませんね。
    またそれに付随して、球技などボディコンタクトが多いスポーツのインナーとしてもかなり使えそうな気がします。
    価格はサポートタイツと同水準ですが、試してみる価値はある商品だと思いますので、興味のある方はぜひ試してみてください。

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